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東欧で人気の日本食のお味は?寿司に生肉、天ぷらに山椒、餃子はポーランド風etc.

タルタルと寿司の相性やいかに

海外の和食

タタール巻とはタルタルステーキのこと。ポーランドのタルタルステーキは牛の生肉をたたいて挽肉上にし、塩コショウで味付け、卵の黄身を乗せたユッケのようなものだ

 遠い異国で寿司が食べられるだけ、ありがたいというもの。トロがないだのと文句をいうのは無粋というものだ。まずは、お新香と卵の細巻きから試してみると、お味はまずまずといったところ。食感も、お米の味も、日本で食べるスーパーやコンビニのものと、大きな差はない。コスパを考慮しても、十分合格点である。  すり身巻きも、お弁当などで食べる味に近く、再現度はなかなかのものだ。カリフォルニアロールは、やや甘口だったが、以前食べた日本食に比べれば、味は格段に向上している。  一番期待が高かったのは、タタール巻き。ポーランドでは美味しいタルタルステーキが食べられるので、具に関しては心配無用だ。問題はお米や海苔との相性だが……。  う〜〜〜ん、び、微妙……。タルタルはたしかに美味しいが、米との異文化コミュニケーションが成功しているとは言い難い。鉄火丼の要領で、そのままご飯に載せたほうが、まだ美味しいのではないかと感じてしまった。

「稲妻のようなラーメン」はどんな味?

海外の和食

稲妻のような味と書かれたベトナムのメーカーが作っているカップラーメン。パッケージはカッコイイ!

 日も暮れて、膨れた腹がようやく落ち着いたころ、最後に食べたのは日本を代表する夜食・カップラーメンだ。カップラーメンはここポーランドでもスーパーやコンビニで簡単に手に入り、味の素の「OYAKATA」ラーメンなど、日本メーカーの商品も展開されている。「OYAKATA」ラーメンは数種類食べたことがあるが、さすが日本メーカーのものだけあって、どれも「これぞカップラーメン!」という味だった。  しかし、日本のものを食べても芸がないので、今回はベトナムのメーカー「VIFON」の醤油ラーメンを食べてみることに。パッケージには「稲妻のようなスープと麺」と、かなり景気のいい謳い文句が踊っているが、日本人の心にも響くのだろうか。
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ベトナムのメーカーが作る日本のラーメン
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ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン

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