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東大生が感動した「ビジネスマンが読んでも勉強になる学習参考書」ベスト3

○『東大生ラッパーが教える ラップで学ぶ世界史』

法念著(彩図社)
『東大生ラッパーが教える ラップで学ぶ世界史』

『東大生ラッパーが教える ラップで学ぶ世界史』

 最後にご紹介するのは世界史の参考書です。  歴史の授業は退屈だった、なんて感想を持っている方も少なくないのではないでしょうか。特に日本人にとってなじみのある日本史ならともかく、まったく知らない国々のまったく知らない人々たちが出てくる世界史には拒否反応を起こす方も多いと思います。  実際、さまざまな入試問題の平均点を見ても「日本史より世界史のほうが得点率も低い」なんて話を聞いたことがあります。世界史は、一度全体を通して学んだあと、2周目の学習になると一気に全体像が見えてくるので、ここから面白くなるのですが……。  とはいえ、一度も学習していないうちから「2周目からは楽しいよ!」なんて言われても、「そんなん知らんわ!」という気持ちになってしまいますよね。正直、僕自身も高校の世界史の授業はずっと眠気と戦っていたので、気持ちはわかります。

実はラップと暗記の相性は悪くない

 この『ラップで学ぶ世界史』では、そのような悩みを吹き飛ばせるようなある工夫がされています。それは学んだ内容をオリジナルのラップに乗せて復習しているということなんです。  暗記の近道は、とにかく工夫をして印象に残すこと。語呂合わせや替え歌などはこの王道で、無味乾燥な単語を語呂やメロディ、リズムなどと組み合わせることで、記憶に残りやすくする記憶術です。  その点、ラップと暗記の相性は悪くありません。要するにリズムに合わせて韻を踏みつつおしゃべりを行っていくわけですから、語呂合わせと替え歌のいいとこどりのような効果が期待できるわけです。  この本の著者の法念さんは、実は僕も知り合いなのですが、彼のラップはその声質も相まって大変聞き心地がよく、耳にスルスルと入ってきます。内容はしっかり骨太ですから、肝心の学習内容はスカスカ……なんてこともありません。  ひいき目ナシにもおすすめできる一冊です。
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学びの前に年齢や経歴は一切関係ない
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