更新日:2022年08月19日 09:59
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自衛隊の貧乏な日常生活「駐屯地のトイレットペーパーは隊員が自腹で購入している」/連載 第1回

「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 01」

自衛隊は貧乏「トイレットペーパーは自腹だった!」 2017年度予算案の防衛費は過去最大の5兆1000億円前後となる予定で、華々しい自衛隊の正面装備の数々が並び、自衛隊は世界第4位の軍事力と言われています。迫りくる日本周辺国の脅威に備えながら、北アフリカ・アデン湾の海賊対処や南スーダンへの派遣、東京オリンピックでのテロ対応のために最新鋭の装備を備えています。警戒監視やスクランブル対応のために最新鋭戦闘機のライセンス生産の契約もとりつけました。艦艇は大型化し、潜水艦は増え、離島防衛のための戦闘機、水陸両用車やオスプレイの導入、サイバーテロ対策や災害派遣、救助装備なども充実してきています。  しかし、装備が増えたにもかかわらず、自衛隊の人員や整備や消耗品関係の予算はほとんど増えていません。大型化すれば燃料費や必要な乗組員数も増え、最新装備を導入すれば新たにそれらを運用する人員もプラスで必要となるはずです。PKFやテロ対策、災害派遣など対応すべき任務は増えているのに、実質的な人員も予算も増えていません。やるべき仕事が増え、装備品が大型化し、新装備を導入すれば、整備や補給や輸送など兵站にかかる費用は増えるはずなのに不思議ですよね。  つまり自衛隊は装備品では一流ですが、兵站を極端に削ってGDP1%程度に抑えているいびつな軍隊なのです。  結果、装備が立派でも動ける時間は極僅か、見た目はゴージャスでも中身は空っぽ、短時間で動けなくなるなど、継続しての戦闘能力の維持ができない軍隊なのです。武器弾薬燃料の総量は防衛秘密で具体的にどれだけの備蓄があるかは知る由もありませんが、自衛隊の消耗品の「欠乏」という病から、その重大な欠陥も透けて見えます。
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どれほど自衛隊が貧乏なのか
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おがさわら・りえ◎国防ジャーナリスト、自衛官守る会代表。著書に『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)。『月刊Hanada』『正論』『WiLL』『夕刊フジ』等にも寄稿する。雅号・静苑。@riekabot


自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……


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