キャリア官僚のノンキャリへの見下し感がひどい…「消耗品」とパシリ扱い
最近は問題続出で、与野党の追及と国民からの非難に晒される過酷な毎日を送る官僚たち。しかし、現場のほとんどの職員は「真面目に業務に励んでいるのに……」と嘆く。そんな霞が関の“やってらんねぇよ”な声をお届けする。
連日の残業で疲弊しきっているのは、ノンキャリアの職員も同じ。激務の大使館で働く専門職員の40代の男性は、「仕事の忙しさは、赴任先よりも上司であるキャリアの人間性に左右される」と漏らす。
「キャリア組は、我々ノンキャリ組に対する見下し感がハンパない。『明日までに調べて』と徹夜での資料作成などは日常茶飯事で、業務外の時間に買い物など私的な用事を頼まれることも珍しくありません。要はパシリですよ。キャリアの間で我々専門職は“消耗品”と呼ばれており、実際に『おまえなんかの代わりはいくらでもいる』と言われたこともありました」
一方、中央省庁には非常勤職員と呼ばれる非正規雇用で働く人も少なくない。「民間よりも待遇が悪かった!」と憤るのは、文科省の元非常勤職員の30代女性だ。
「業務内容はヒラの官僚と大差ないのに、年収は約350万円と正規職員の半分以下。しかも、残業がとにかく多くて、100時間オーバーの月もありました。仕事のストレスで肌はボロボロ、眉間には深いシワができ、久々に会う家族や友達からは『大丈夫?』と心配されるほどでした。最初は国のために働けると喜んでいましたけど、今では後悔しかありません」
ちなみに中央省庁の非常勤職員には、3年置きに公募で職員を採用する「3年公募要件」があり、1年ごとの更新も存在する。こうした状況に厚生労働省で非常勤職員として働く30代女性はこう話す。
「厚労省は民間企業に対して、有期契約労働者の無期雇用転換を進めています。なのに、そこで働いている非常勤職員がその適用を受けられず、契約期間が無期に転換されないのは、本末転倒だと思う」
民間に手本を示すためにも、まずは自分たちの組織の労働環境を改善してもらいたいものだ。
― 官僚「もうやってらんねぇよ!」白書 ―

エリート官僚にとってノンキャリアは使い捨ての消耗品!?
非常勤職員でも長時間残業が当たり前
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