肉の王様

私は50歳を
とうに過ぎた今でも
バリバリ現役の

肉食男子

である。

魚も決して嫌いではないが、
(※プロフィールに好きな食べ物の欄があれば、かからず「鰹のたたき」と書く)
肉とくれば、

最高級の牛肉から
ジビエ全般、
カエル、ワニ、ダチョウ、カンガルー
といったゲテモノまで……

どんな肉でも、
見た目や臭みや歯ごたえほか
諸々の特性を長所と見なし、
美味しく食させて
いただいている。

そんな私であるからして、
最近は

「ゴメスさんが
一番美味しい
と思う肉
はなんですか?」

といった金にならない
プチ・インタビュー
よく受ける。

まことに
悩ましい問題
ではあるが、
私はそういうとき、

「鹿肉」

と答えるようにしている。

牛肉と違って
赤身なのに
高級感を損なわず、
さらには、
少々硬めの食感で
小学校のころ、
当時は一番安かった
クジラの肉のステーキを
親から
週に一度の贅沢として
ビフテキと
ダマされながら
嬉々としていた
ノスタルジーにも
浸ることができる

私にとっての

肉の王様

ステーキ・鍋・煮込み……
どんな調理法でも
ハズレなし。

健康やダイエットにも
良いそうだから、
女性を口説くときにも

「鹿肉食いに行かない?」

を、これからは
殺し文句に
してもらいたい。

鹿肉のステーキ。身が締まっているのにクジラのようなパサパサ感がなく、程よくジューシー。

鹿肉のピーナッツバター煮込み。マリ人の友人が作ってくれた郷土料理のアレンジ。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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