山田ゴメスの俺の恋を笑うな
歯医者いや〜ん!
歯医者に行ってきた。
ここ一ヶ月くらい上左の犬歯の裏を舌で撫でると、
穴が空いているような感触がしてならなくて、
(しかし、こういう虫歯の穴は何故じわじわとではなく、
いつも急に現れるのだろう?)。
さらにここ一週間くらいでどんより痛みだしてきたので、
ようやく重い腰を上げたわけだ。
歯医者の技術は日進月歩
とはよく言うが、
そして実際私の通う
ネイルサロンも併設しているという、
女性スタッフが無駄にかわいくて、
ポルシェのミニカーとかが飾られているオシャレな歯医者は、
ホームページに「痛くない」をうたっているだけあって、
髪の毛ほど細い麻酔注射の針を刺す一瞬だけに
チクリとした微痛を感じるだけである。
だが、私のような、まだ小さい頃、
よくカクテルなんかに刺さっている細身のストローを
もう二回りぐらい細くしたぶっとい麻酔針の注射を打たれ、
おまけに今よりも効きが悪くて、
なのに今の何倍もの音量のキ〜ンという研磨音が
ガリガリガリと不協和音を奏でながら脳髄まで響き渡って……、
そんなトラウマを持つ私(たち世代)は、
歯医者が与える痛み自体にではなく
痛みへの予測に対して怯えを抱くものだ。
だから、この日も私の手のひらは脂汗でびっしょりで、
左手の甲は、右手の爪の痕が紫色になるまで、
くっきり刻まれている。
異常なまでの深爪な私にもかかわらず、だ。
滑稽なまでに過剰な反応を示しまくる私を見て、
私より若いポルシェが愛車であろうドクターや
無駄にかわいいアシスタントは
さぞかし嘲笑をこらえているに違いない。
笑いたければ笑えばいい。
あくまで噂だが、痛みに弱い私のような患者のために、
クマのぬいぐるみを抱かせてくれる歯医者もあるらしい。
もし、実在するのなら、
私はそこに行って、
ちゃんとクマのぬいぐるみを抱かせてもらい、
その模様を写メで撮ってもらって、
このブログで公表するつもりである。
ゴメスさんが、なんだかいたいけな少年
の様な気がしてきて不覚にも「なんか可愛い・・・」
と思ってしまった私は、たぶん大馬鹿野郎です。
いや、歯はだいぶ、老いてきていると思います(笑)。(ゴ)