糖質制限ダイエット実践者による飲食店での“ライス残し” 。従業員から怒りと困惑の声…
糖質制限ダイエットがブームとなっている影響で、飲食店での“ライス残し”が多発している。自身のダイエットのため、という言い分はわからなくもないが、注文しておきながらもライスを残す客の多さに飲食店の従業員は困惑している。
「最近のダイエットブームの影響なのか、ライスを注文しても当然のように残して帰るお客様が増えています。わたしたちの世代は『米粒を残したら、目が潰れる』と家庭で厳しくしつけられただけに、どうしても簡単にライスを残してしまうお客様には困惑していますね。そのまま残飯にしてしまうのは心が痛むので、最初からライス抜きで注文してほしいです」(40代・男性従業員)
「米粒を残したら、目が潰れる」という言い伝えが日本にあるように、食が豊かでない時代には米は貴重なものだった。しかし、食に不自由しない豊かな時代となった昨今では、こうした“ライス残し”は当たり前のこととして多発している。
昨年10月、全国の20~69歳男女を対象に実施された農林水産省の「国民食生活実態調査」によると、20代男性のおよそ5人に1人が、1か月間コメを食べない食生活をしていることが明らかになった。全体で1か月以内に「ごはん(コメ)を食べる」と回答したのは93.2%だったものの、20代男性では81.6%にとどまったほか、30代も88.5%と9割未満に。20代女性も91.5%で男性と同様に年代別で最も低かったことから、若い世代にとって米は有難いものではなくなりつつある。
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