子づくり生配信!? ドローンで女子寮盗撮も…無法地帯と化した中国「生配信サイト」の実態
これまで中国人男性の夜のオカズといえば、違法アップロードされた日本製AVに頼るばかりだったが、最近では国産エロコンテンツが盛り上がりつつある。ライブ動画配信されるセクシー系映像の過激化が急激に進んでいるのだ。
『荊楚網』(1月11日付)によると、あるゲーム実況動画サイトで、「子づくり生配信」と題された映像が流れた。そこでは素っ裸の男女が“子づくり”の真っ最中で、ネットはお祭り状態となった。別の生動画配信サイトでは、若い女性による着エロや、ときには全裸映像が生配信されているほど。
そんな過激配信にハマっているひとりが東トン莞グァン市のメーカー勤務・高島功夫さん(仮名・38歳)。
「日本のエロ系ライブ配信は、抜きどころまで進むと有料になってしまいますが、中国ではタダで見られるものが結構ある。配信者の一番大きな収入源は、視聴者が善意で配信中に送る電子マネーの“投げ銭”。田舎に住む金持ち視聴者がひとりで数万~十数万円を送ることもある。そうなると、配信者の女性も盛り上がり、他の視聴者もモロ映像を拝めることもあります。格差社会バンザイ!」
『東方網』(1月19日付)によると、人気女性配信者になると一度に20万円以上の利益になることもあり、年収2000万円以上を稼ぐ者もいるという。こうしたなか、人気配信者をマネジメントするプロダクションまで誕生しているという。
まだ自分が脱いで稼ぐならいいだろう。しかし、生配信バブルのなか、第三者の恥部を違法に公開して一攫千金を企む輩もいる。
『捜狐新聞』(1月12日付)によると、高性能カメラ搭載のドローンを飛ばし、高校女子寮を窓越しに盗撮した映像が生配信されていた。一時、1000人以上が視聴していたという。配信者は、視聴者からのリクエストに従ってドローンを操作していた。
北京市在住のメーカー勤務・内田義隆さん(仮名・45歳)も、盗撮生配信を目撃したという。
「『日本の女とヤる!』というタイトルのチャンネルを開いたら、日本のラブホでデリヘル嬢とのプレイを盗撮している映像で、嬢の顔もはっきり写っていました。配信者は在日中国人なんでしょう」
もっと悪質な映像を目撃したのは、深セン市の不動産会社勤務・岡本宏大さん(仮名・29歳)だ。
「実は中国の生配信では児童ポルノに相当する映像がかなり配信されている。この前も10歳前後の少女がベッド上で突然半裸になり、踊り出す映像を見かけました。配信者は男だったのですが、打ち解けた様子から恐らく父親などの近親者なのでしょう」
エロには厳しい中国のネット検閲だが、なぜ過激な生配信が野放しにされているのだろうか。中国在住のジャーナリスト・平岡正吾氏はこう推測する。
「中国ネット検閲は現在、システム上、ライブストリーミングには対応しきれてないといわれています。配信サイト側も、過当競争が進み、過激なストリーミングを黙認して、稼げるうちに稼ごうという魂胆なのです。しかし、すでに摘発も進んでおり、夏頃にはなくなると見ています」
日本でもエロ系生配信が社会問題化したことがあったが、中国のそれは桁違いに過激のようだ。 <取材・文/奥窪優木>
週刊SPA!連載 【中華人民毒報】
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1980年、愛媛県生まれ。上智大学経済学部卒。ニューヨーク市立大学中退後、中国に渡り、医療や知的財産権関連の社会問題を中心に現地取材を行う。2008年に帰国後は、週刊誌や月刊誌などに寄稿しながら、「国家の政策や国際的事象が末端の生活者やアングラ社会に与える影響」をテーマに地道な取材活動を行っている。2016年に他に先駆けて『週刊SPA!』誌上で問題提起した「外国人による公的医療保険の悪用問題」は国会でも議論の対象となり、健康保険法等の改正につながった。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社刊)など。最新刊『ルポ 新型コロナ詐欺 ~経済対策200兆円に巣食う正体~』(扶桑社刊)発売
1980年、愛媛県生まれ。上智大学経済学部卒。ニューヨーク市立大学中退後、中国に渡り、医療や知的財産権関連の社会問題を中心に現地取材を行う。2008年に帰国後は、週刊誌や月刊誌などに寄稿しながら、「国家の政策や国際的事象が末端の生活者やアングラ社会に与える影響」をテーマに地道な取材活動を行っている。2016年に他に先駆けて『週刊SPA!』誌上で問題提起した「外国人による公的医療保険の悪用問題」は国会でも議論の対象となり、健康保険法等の改正につながった。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社刊)など。最新刊『ルポ 新型コロナ詐欺 ~経済対策200兆円に巣食う正体~』(扶桑社刊)発売
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