VRのアダルトコンテンツにハマっています…もうリアルの女性はいらないという気持ちになりそうで怖い【28歳男性の不安】
自分は働かず、親に依存して生きていながら、一生懸命働いている人を見下す人は最低です。自分の自信のなさが虚勢になって表れているのです。仮想現実の世界で男優になったつもりでも、実際は男優になれるわけではありません。また、女優さんに触ることができるわけでもありません。視覚と聴覚から刺激を受けることで、脳内で快楽を感じるドーパミンが発出されているにすぎません。これは一種の依存症です。こういう癖がつくと、仮想現実の世界だけでなく、パチンコやネットゲームなど、別の方向に依存症が転化してくる可能性があります。依存症になるような環境からは、極力、自分を引き離したほうがいいと思います。
あなたの場合、リアルな雰囲気が体感できるから女性がいらなくなると恐れているというのは、あなたが本心で考えていることから少しずれているような感じがします。リアルな女性と付き合うのが面倒で、相手から嫌われるのが怖いのでアダルトビデオという虚構の世界の中で楽しんでいるのだと思います。しかし、虚構の中だけで人間が生きていくことはできません。いつか現実に引き戻されます。
あなたは会社員として働いているので、現実の世界がどういうものであるかはわかっていると思います。仕事の世界で、自分の主張が100%ということはありません。男女間の付き合いでも、セックスでも、すべてが自分の思い通りになるということは絶対にありません。あなたもそのことに何となく気づいているので、この相談をしているのだと思います。VRヘッドセットでアダルトビデオの世界にハマるのは、ほどほどにして(こういうことを趣味にしていると絶対にモテません)、仕事に打ち込んだほうがリアルな恋愛の可能性が高まると思います。
【今週の教訓】
そういうことをしていると絶対モテません
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【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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