「串カツ田中」躍進の秘密はトランプ戦略だった!?【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その144 ―
いきなり「串カツ田中」とアメリカ次期大統領のドナルド・トランプをくっつけちゃって「話が見えない」と憤るみなさま、今からその理由をとくと解説しますから、お付き合いください。
まずは大阪伝統の味、「串カツ田中」の躍進話から。最近やたらと目につく「串カツ田中」の勢いに気づいたのは、約3か月前です。なんと東証マザーズに上場するというではありませんか。外食産業の上場は、よくあることですが、でも名前がね。まんま「串カツ田中」ですから。普通は「○○フード」とか「○○ダイニング」「○○コーポレーション」とか外食産業らしい名前で上場するんですよ。
串カツ田中は、インパクトがありました。公募価格が3900円で、初値が4425円、一時は7000円を超え、時価総額も100億円突破という勢いでした。トランプバブル以前から人気が出ており、現在も株価6000円台をキープという快進撃を続けております。
さて、串カツ田中はどんな会社か。なんと創業7年で上場を果たした驚くべき成長企業なのです。7年前、創業者と副社長の田中さんは、いろいろ外食産業をやって、いまいちぱっとせず。リーマンショック後で、店をたたもうかと後片付けをしていたら、田中さんの父の作った、串カツレシピが出てきた。試しに作ったら旨かった。「これが最後のチャンス」とやったら大当たりをしたという。今や店舗は120件越え、これには練りに練った戦略があったのです。しかも、全てドナルド・トランプの戦略と合致するのだから恐れ入ります。
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