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「これが南米美女の全裸か。美しい。美しすぎる!」――46歳のバツイチおじさんは羨ましすぎる体験をした【第35話】

「全裸」 「カルフォルニア」 ん……? なんだそれ? 変な言葉が何度も聞こえてきた。 こいつ、何を喋ってるんだ? めっちゃ気になる! これが日本語だったら、このキーワードをきっかけに話に割って入る事もできるだろう。 だが、俺のカタコトの英語力だと、その後にトークを展開できる気がしない。 蛇拳ダンスで見出した活路。だが、ここに来てまた、英語のコミュニケーション能力の低さが俺の足を止めた。 よし、言葉が通じないんだったら観察だ。 俺は二人の口の動き、表情、仕草を細かく観察した。 タコ野郎の口説きがヒートアップしているのがわかる。ガルシアは? 表情を見ると、少し戸惑ってるように感じた。 ガルシアと目が合った。 気のせいだろうか、俺に何か助けを求めているように感じた。 俺「どうしたの?」 ガルシアは少し体を動かし、俺のところにやってきた。 そして、タコ野郎に聞こえないよう、ヒソヒソ声で俺に話しかけてきた。 ガルシア「ごっつ、実は彼にすごく口説かれてて困ってるの」 俺「なんて言われてるの?」 ガルシア「…うん」 彼女はとても恥ずかしそうな顔をした。 俺「全裸とカルフォルニアに関係ある?」 ガルシア「えーー! どうして?」 俺「二人の会話が少し耳に入ってきたから」 ガルシア「そうなんだ。そう、その二つの言葉、関係あるわ」 タコ野郎の顔を見た。 タコなのに、かっこつけてビールを飲もうとしている。 俺と目が合うと余裕の表情で乾杯のポーズをした。 どこまでもイケ好かない野郎だ。 俺「つまり?」 ガルシア「彼から夜のビーチに誘われてるの」 俺「ふーん」 ガルシア「でね、月を見ながら全裸で泳ごうって」 俺「……全裸で泳ぐ?」 ガルシア「うん。彼、カルフォルニア出身なんだけど、カルフォルニアのヒッピーは夜、みんなでお酒やマリファナをやった後、男女で夜の海に行って泳ぐんだって。夜の海は誰もいないし、ロマンティックでとてもクールだよ!って言うの」 俺「で、ガルシアもそれに誘われたの?」 ガルシア「そうみたい。どうしよう、ごっつどう思う?」 どう思う?って、それは海辺で二人でセックスしようと言われてるんだよ。答えは簡単で、「ごめんなさい!」って断ればいいだけの話じゃん。それ、俺に聞いてどうするの?「行くな!」と言って欲しいの?
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するとまた、心の中のりゅう子が…
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