「家庭の和食」は全然ヘルシーじゃなかった!?
無形文化遺産にも登録された和食。「世界が認めるヘルシーさ」との枕詞は定番だが、その実情は? 料理家の小山浩子氏に聞いた。
「海外で評価されているのは、家庭の和食というより、懐石料理的な正統派の和食だと思います。季節性やもてなしの表現も評価の対象です。家庭の和食も、一汁三菜でバランスが取れるもの。米と味噌汁、漬物だけでは栄養不足です」
醤油や味噌に頼りがちな和食には、塩分過多という弱点もある。
「WHOの食塩摂取目標が一日5gなのに対し、日本人の摂取量は倍の10g程度。コンビニの和食弁当は塩分多めですし、ヘルシーで栄養豊富な刺し身や冷ややっこも、醤油を多くかければ病気のもと。塩分過多では生活習慣病や認知症のリスクも高まります」
多様な日本料理をひとくくりに健康的とするのは無理があるのだ。
★減塩を意識しないと生活習慣病の引き金になる可能性あり
【小山浩子氏】
料理家・管理栄養士。料理家としてのキャリアは20年以上で、2015年から日本高血圧協会理事も務める。著書に『目からウロコのおいしい減塩「乳和食」』など
― [日本流はスゴい!]は本当なのか? ―
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