お金

クルマvs時計。男の贅沢品で10年後もお得なのは?「価値が残る買い物」の極意を教えます

腕時計の例1 ロレックスサブマリーナデイト(16610)

 時計には定価、新品並行価格、中古価格と3つの価格がありますが、最も高いのが定価です。今回は、何も特別な手を使わず、デパートにて定価でロレックスサブマリーナデイト(16610)を買ったことを想定します。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1359657

ロレックスサブマリーナデイト(16610)

 2000年代前半まで約46万円という定価だったサブマリーナですが、現在いくらで売られているのかというと、その額なんと48万円(2016年)。これは、ヤフオクやメルカリを使った個人売買ではなく、質屋さんが公開している買取事例での例です。  つまり、デパートで「高いものを買った」と思っても、実は買った値段より高くなっているということになっているのです。そして、この場合の価値残存率は、なんと104%!  このロレックス、15年落ちという半端な時期の時計ですから、ヴィンテージとして評価されもせず、人気は現行品のほうが高いというように、本来は価値が下がっていそうな代物。それにもかかわらず、しっかりと値上がりするというのは腕時計の凄さです。また、並行品を買った場合、定価より安く買うことが可能で、当時の実勢価格を見るとその額約38万円。すると、一気に残存価額率は126%という数値になります。  そして中古を買った場合はもっと安く購入可能なわけで、より残存価額率は高くなります。  腕時計の場合、うまくいけばこのロレックスのように「買って⇒楽しんで⇒値上がる」なんて夢のようなことが可能となるのです。しかもクルマと違って、10万km超えたから価値が落ちるというように、使ったから価値が落ちてしまうわけでもありません。

腕時計の例2 ミルガウス

 今度は、イケてない腕時計の買い方でシミュレーションしてみましょう。  ロレックスのミルガウスという時計は、2007年に復活した際、とても話題となった時計です。そのため、とんでもないプレミア価格で販売されました。特に高かったのはガラスが緑色の116400GVというモデルで、その実勢価格は約180万円。ちなみに、先日記事でお伝えした私が買ったモデルも同時期に100万円程度というプレミア価格でした。

ロレックス ミルガウス 116400GV

 その116400GVは、2007年から2008年夏ごろまで約180万円という新品価格だったのですが、リーマンショックが起こり、2008年12月ごろには新品が60万円台前半で手に入る自体となったのです。つまり、この116400GV、2008年の年頭には180万円だったのが、一気に60万円まで下落。時計好きの人ならおわかりでしょうが、ここまで極端な大暴落って本当に珍しい事例です。そして、それから今に至っても目立った値動きをみせず、ほぼ相場が回復していないミルガウスなのです。  さて、そんなミルガウスを超プレミア価格の180万円で購入して、今売却したとします。一体、どれほどの価値が下がったことにとなるのでしょう。先程と同じ質屋さんが公開している2016年の買取価格では、49万円。180万円で買った時計が49万円ですから、残存価額率は27%。  あれ? この数値先程のプリウスに遜色ない値ではないですか。これだけ大暴落した事例でも、腕時計の場合、27%もの残存価額率となるのです。もうおわかりですね。腕時計の価値ってかなり残りやすいのです。腕時計の残存価額率としてかなり最悪な場合のシミュレーションが、クルマにおける超優秀な残存価額率に等しいのです。  ということで、「買ったものの価値がいくら残るか」ということを考慮すると、時計の場合、高いモノでもお得に買うことが可能です。同じく高価なモノでも車は使える実用品、一方時計は浪費とされがちです。しかし、残存価額率で考えると、腕時計は決して浪費ではないのです。1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

1
2
もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事