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安倍首相「自衛隊の憲法明記」発言で9条はどう変わるか?――憲法学者が3つの学説から検証

安倍発言の要点は?

 安倍発言の要点は、二つあります。第一に、2020年までに憲法改正を行い、改正憲法を施行すると、時期について明言したことです。第二に、9条の1項と2項をそのままにして、これに付け加える形で規定を置いて、自衛隊の合憲性を明確にするとしたのです。  安倍発言で注目されるのは、憲法改正問題において一番困難とされる9条にあえて着目した点です。憲法第9条の改正は容易ではありません。そこで改憲論者の多数は、緊急事態条項の導入や、第96条の憲法改正規定の変更などを主張してきました。しかし安倍首相が選んだのは、本丸である第9条です。脇道ではなく、正面から改憲問題と取り組もうとしているのです。  ところで自民党内には、すでに改正草案として自民党案がある以上、安倍首相の改憲構想は妥当ではない、との批判があります。自民党案では、9条2項を削除し、新たに「国防軍」に関する9条の2を設けるというものです。  しかし、改憲の発議のためには、衆参両院でそれぞれの総議員の3分の2以上の賛成が必要なのです。そのためには、自民党以外の政党との連携も必要になります。安倍首相の発言には、政治家として結果を出すという、憲法改正への本気が感じられます。
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9条はどのような条文になるのか?
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