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あまりにショボイ自衛隊の緊急キット。隊員が撃たれても助けられない!?

「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 08」

あまりにショボイ自衛隊の緊急キット。撃たれたら死ぬ!?※08

陸上自衛隊HPより引用

 自衛隊の部隊のなかには衛生隊員がいます。衛生科部隊や駐屯地などの医務室、自衛隊病院などにもにいます。演習中の部隊に同行し、医者でなくても処置できる軽微な負傷などに対処します。一定の教育課程を終えた衛生科隊員は衛生腕章を付けていて人目でわかるようになっています。中には準看の免許を持つ衛生隊員もいます。  これまで、自衛隊では、衛生兵はいても傷病で隊員が救護されることを前提とした訓練はありませんでした。最近になってやっと衛生兵の役割と必要性が見直され、隊の演習や訓練時に、より実践的な訓練を開始するようになりました。負傷兵への処置だけでなく、その後の病院への搬送するための一連の動きも演習訓練時に行われるようになってきたと聞きます。しかしまだまだ見直されなければならない問題が山積みなのです。  最近、個人携行救急品の中身にもやっとスポットがあたりましたが、医師法や薬事法との関係もあり衛生隊員が持てる医薬品や医療品、できる処置も限定的でとてもイザというときに自衛隊員の命を救えるとは思えない状況です。とくに銃創のような大きなケガを隊員が負った場合、麻薬も含めた処置ができなければ隊員は激痛に苦しむことになる可能性も指摘されています。  これまで紹介してきたとおり、「必要なものが足らなくても、予算の天井は守らなければならない」という自衛隊では、何もかもが足りません。これまで傷病者が出る事態は臭いものに蓋をするように「見ないでおこう、考えないようにしよう」としてきたのですから、当然ながら、まともな緊急携行品を準備しているわけがないのです。
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まともじゃない、個人携行緊急品の中身は…
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