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『鬼滅の刃』を見た東大生が痛感した「頭はいいのに残念な人の特徴」

鬼狩りの剣士たちを圧倒した頭脳派

煉獄杏寿郎

老獪な魘夢の戦略に手を焼くことになった煉獄杏寿郎

 さらに夢から覚めた炭治郎が列車の上で魘夢と対峙するシーン。ここで魘夢の口から「自分はすでに列車と融合している」ことが語られます。  普通の鬼なら本体の首を切られれば死んでしまいます。しかし、彼は列車と融合することにより、肉体の貧弱さを克服したうえに、列車内のすべての人を人質にすることに成功したのでした。  これにより列車の上まで鬼を追い詰めたかと思われた状況は一転、炭治郎たちは「乗客を守りながら列車のどこかにある首を切らなくてはいけない」という窮地に陥ります。  鬼としての強さもさることながら、それ以上に戦略面で一歩も二歩も先をいっていた頭脳派の敵だったのです。

「全力を出していない」という最後のセリフ

 ですが、そんな魘夢も炭治郎とその仲間たちの活躍で、ついに追い詰められ、首を切られてしまいます。  そこで彼が発したセリフが「俺はまだ全力を出していないのに」というものでした。 「全力を出していない」というセリフは、大変卑怯な言葉です。「全力を出していないから負けた」というのであれば、最初から全力を出すべきでしょう。  しかし、彼は「全力を出さなかった」のではなく、「肝心なときに全力を出せなかった」のです。
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魘夢の失敗からは学べることは…
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