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『ドラゴン桜』東大生も憧れる「偏差値とは関係なく、地頭がいい人の特徴」

すべてについて「正しい答え」が見つからなくてもいい

 僕自身もこうした経験はあります。ささやかな疑問ではありましたが、散歩中や下校中などに「どうしてこのテナントは入れ替わりが激しいのだろう?」「どうしてこのお店は昼間に全然人が入っていないように見えるのに、数十年も店を構えていられるのだろう?」と考えることはありました。  もちろん、すべてについて「正しい答え」が見つかったわけではありません。しかし、こうして考えること自体が頭の体操にもなりますし、何かについて考えるときにためらう気持ちを取り除いてくれます。  何かについて考えることは、最初はひどく面倒に思えますが、往々にして、考えなかった場合よりもずっといい結果をもたらしてくれます。

答えを追求しようとする運動こそが思考力をはぐくむ

 考えることに慣れていない矢島くんには、確かにちょっと難しい問題ではありました。しかし、考える習慣をつけるのに「遅い」「早い」「難しい」「簡単」なんてありません。  身の回りに潜んでいる疑問の種を見つけだし、できる範囲の中で、その答えを追求しようとする運動こそが思考力をはぐくむのであり、「正しい読み方」「正しい推測の仕方」につながっていくのです。  これを伝えたかったからこそ、芥山は敢えて厳しく「バカ」という言葉を使ったのでしょう。思考力をつけるためのスパルタ式の特訓法でしたね。
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「なぜ?」「どうして?」を自ら拾いにいく
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