「ホウレンソウ×ベーコン」は体に悪いって本当?
―[日常に潜む[混ぜたらキケン]図鑑]―
ウナギと梅干し、スイカに天ぷら、アサリと松茸といったいわゆるNGと言われる「食べ合わせ」。実際、体にどう影響するのか、前回紹介した「ドリアン×アルコール飲料」に続き、管理栄養士・梅原祥太さんに聞いてみた。
◆ホウレンソウ×ベーコン
ホウレンソウとベーコンのガーリック炒めなど、今や飲み屋のメニューでも定番だが……。
「ベーコンなどの加工食品には添加物としてリン酸塩が含まれ、これが鉄分の吸収を阻害します。根本的には加工食品や外食を減らすことが必要です。
ベーコンなどにも発色剤として使用されている亜硝酸がアミン類という物質と体内で反応することで発ガン性物質のニトロソアミンという物質を生成するという報告があります。亜硝酸はしょうゆにも添加されていて、特に日本では、焼き魚の焦げに含まれるアミンと結びつくことで発ガン性を指摘する説もあります。
ただ世界的にも研究されている段階で、確定的な実証には至っておらず、いずれにせよ大量摂取しなければ問題ないでしょう」
一方、世間では危険だなどとまことしやかに言われている食べ合わせでも、問題ないものもある。
よく知られたところではスイカの水分で胃酸が弱まり腹を壊すと言われる「スイカ×天ぷら」。これは、「多少は胃腸への負担が増すかもしれませんが問題ありません」という。
また、あまり知られていないNG食べ合わせとして、“胃の中でチーズが固まる”などとされる「チーズフォンデュ×冷たいビール」もあるが、「完全に都市伝説レベル。あり得ません」ということなので安心されたし。
ー 日常に潜む[混ぜたらキケン]図鑑 ー
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