「ネットカフェ難民」の貧しすぎる食生活に密着
人生の楽しみの一つである食事だが、貧困に陥る人にはそうもいかない。生活苦のなかで食事は「ただの作業」となり、さらなる貧困を呼ぶ。そんな悪循環にハマる人々の食生活とはいかに!? ここでは、ひとつのケースを紹介しよう。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=987919(一日の食事例)
むやみに高いドリンクを買う以前に、家を借りるほうが先決だと思うのだが……。
11/24発売の週刊SPA!に掲載されている特集『【年収250万円以下】低所得者の[給料明細と食卓]大公開』では、上記のような低所得者たちによる驚きの食生活に密着。自炊派、外食派などタイプ別に分け、乱れた食生活が彼らに何をもたらしているのか徹底取材している。また、それぞれの給与明細もあわせて大公開。ぜひ、彼らの食卓と自分の食生活を比べてみてほしい。もしあなたの食生活が貧しくなり始めていたら、それは下流の始まりなのかもしれない。 <取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
日雇い労働者の手嶋達哉さん(仮名・26才)は、いわゆるネットカフェ難民だ。夢を追い求めて6年前に上京するも、ギャンブルに溺れて収入は安定せず。短期派遣を繰り返し、気づけばネットカフェを常宿にして早くも3年目になる。
「深夜のネカフェってオッサンの加齢臭や足の臭いがヤバいんです。仕事で疲れているのに昼間の現場と同じ臭いがして地獄でした……。けど、今は慣れちゃったし、異臭の中でも普通にメシが食えますね」
派遣先で食べる昼食はコンビニなどでの買い食いが中心だが、夜はもっぱらネットカフェのフードメニュー。店舗によってフードのメニューは違うが「『この店のメシはうまい』『ここは量が少ない』とかわかってきた」という。
「ネカフェのフードメニューは基本的に安っぽい味なんですけど、それも食べ続けると“クセ”になるんです。もう、ちょっとした中毒ですよね。あの濃い味が美味く感じ始めて無性に食いたくなる。最近は他のネカフェ住人をマネて、毎朝、魔法瓶に店のホットコーヒーを入れて持ち出しています」
ただ、不安な点もあるとか。
「ネカフェの住人たちはみんなブクブクと太っているので、健康面が不安です。体が資本の自分は病気で働けなくなるとネカフェにすら住めなくなってしまう。食事のバランスには気をつけて、なるべく野菜を食べるようにしています。最近は納豆やヨーグルトドリンク、トクホ飲料も飲んでいますよ」
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