五十嵐にはフラれたが、
どうやら西岡の
我が阪神タイガース
への入団が
本決まりになったようだ。

　西岡に関しては
もう入っちゃったんだから
何も言わない。

　いや、一言言いたい！

「平野が可哀想すぎ!!」

　まあいい。

　でも、
こうなったからには
福留はマジいらないっしょ！

　フロントは、まだ
獲る気でいるみたいだけど。

　空いてるポジション、
外野２つしかないですよー。

　私はプロ野球選手
じゃないので、
プロ野球選手の気持ちは
よくわからないけど、
生え抜きの若手とかは
ヤル気も失せてしまうのではないか？

「アタシなんか
しょせん
本命にはなれない、
都合のイイときだけ
呼ばれる
セフレみたいなもん
だから……」

みたいな気分に
なりはしないのか？

　たとえ、結果として
福留獲得に失敗したとしても
「獲る！」
と、公開しちゃった時点で
“彼女たち”の
モチベーションは
確実に下がっていくのである。

　くどいようだが、

「成長著しい若手がいるので、
（FA選手を）獲りに
いくことはありません」

とキッパリ宣言できる
ヤクルトの男っぷりが
羨ましい。

　少し前、
デイリースポーツの
中面を読んでいたら、

「虎の藤浪よ、
スーパースターになれ」

という記事が組まれていた。

　そして、そこで
たとえ的なひきあいとして
過去のスーパースターの面々が、
写真付きで掲載されていたのだが、
そのラインナップが
なかなか味わいがあって
楽しませていただいた。

王貞治
長嶋茂雄
イチロー
松坂大輔
松井秀喜

……と、きて
まあここまでは
いたってまっとう
なんだが、
ここからの
しっちゃかめっちゃかぶり
が、すごいのだ。

レディ・ガガ
マイケル・ジャクソン

……と、比べる
職種と人種が
まず
常道を逸しすぎて。

スターにしきの

……と、いきなり
ホントにこの人でいいの？
ってくらい急降下し、

アントニオ猪木
ジャイアント馬場
三浦知良
ベッカム
マラドーナ

……と、かなり偏った
スポーツ種目と人選で
飛ばしまくり、
最後のシメは

ディープインパクト！

「馬かよ!!」

と、思わずドトールの席で
ツッコミを入れてしまったが、
こういう

「時間がないから
５分以内で
考えついた
スーパースターを
全部載せちまえ！」

といった風な
まったくひねりの跡を
感じさせない
豪快かつ大ざっぱな
誌面づくりこそが
スポーツ新聞本来の
醍醐味
なのではなかろうか。

　過去に
スポーツ新聞の芸能欄を
こき下ろす原稿を
書かせていただいたが、
こんな記事を
目の当たりにできるうちは

まだまだスポーツ新聞も
捨てたもんじゃない

ということだ？

　いくらなんでも

トラの恋人

が多すぎる。

福留が欲しい！
西岡も欲しい！
五十嵐だって欲しい！
松井（秀）まで欲しい！

　これじゃあ、まるで

なんでも欲しがる
クレクレタコラ
あるいは
往年の長嶋監督

ではないか。

城島で痛い目に
合ってるじゃないか。

　藤浪も取ったし、
（伊藤）隼太もいるし、
鳥谷の残留も決まったし、

もういいじゃないか。

　福留や西岡を取るのに
やっきになるなら、
内野も外野も守れる
平野に
複数年契約を提示するなりして、
もっと真剣に
残留交渉をしながら、
同時に若手の育成に
力を注ぐべきではないか。

　あえて欲しいのは
球児の穴を埋める
五十嵐くらい？

　ちなみにヤクルトは、
FA選手について、

「成長著しい若手がいるので、
獲りにいくことはありません」

と宣言したらしい。

　どっちが正しいのか、
阪神ファン、
ひいては
プロ野球ファンの
忌憚ない意見をお伺いしたい。

福留、そんなに欲しいか？