なぜレクサスは日本でバカ売れしていないのか?
なぜでしょう?
ズバリ、セダン系の車種が弱いのです。最高級のLS。これは企業の社用車需要が支えていますが、個人向けはメルセデスSクラスに対抗できていません。やはりハイブリッドのLS600hの失敗が大きかった。作り、走り、燃費、今やすべての面でメルセデスに負けています。まもなくモデルチェンジですが、次期LSはレクサスにとって大きな試金石になるでしょう。
LSの下がGS。これは健闘していて、レクサスのセダンの中では一番売れています。それでも月に500台前後ですが。
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そしてIS。BMW3シリーズやメルセデスCクラスと戦う車種で、本来一番売れなくてはいけないのですが、これがまったくダメなんです。平均して月にたったの200台ぐらい。日産のラティオといい勝負です。え、ラティオを知らない? 知らないでしょうね、中国市場向けに作ったチープなセダンですから。かつてのサニーに相当する車種ですが、国内での知名度はゼロに等しい。でも、ISはそれくらい売れてない。3シリーズやCクラスに大敗北を喫している。このクラスだと企業ではなく、個人需要が中心だからでしょう。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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