なぜレクサスは日本でバカ売れしていないのか?
本来販売の中心となるべきセダンが軒並み不振。ではレクサスはなにを売っているのかというと、SUVです。RXとNXで持っている。レクサス車の国内販売の約6割がSUVです。グローバルでも約5割。確かに世界的にSUVブームですが、SUV比率がここまで高いブランドはあまりありません。
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なぜレクサスはSUVしか売れないのか?
クルマの出来を比較すると、レクサスはSUVならBMWやメルセデスに対抗できています。実は都会派SUVという市場は、トヨタが初代ハリアー(海外名レクサスRX)で開拓したもので、つまり先駆者なんですよ。先駆者だけに洗練されているし、デザイン、走りの質感、あらゆる面でドイツの御三家と十分に渡り合えている。逆に言うと、ドイツ勢のSUVは大したことない。クルマの作りにスキがある。レクサスはそこを突いている。
しかし、セダン系はそうはいかない。これはクルマの歴史そのものと言っていい分野ですから、作り込みのレベルがレクサスとドイツ勢とではまるで違う。レクサスはあらゆる面で少しずつ負けてます。それで値段が同程度では負けて当然です。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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