更新日:2022年08月23日 15:30
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タクシー運転手が語る「公道マリカーの問題は著作権だけじゃない!」

 道路交通法上、公道カートは総排気量20ccを超え50cc以下、または定格出力0.25kWを超え0.6kW以下の原動機を有するミニカー(普通自動車)に該当する。つまり、公道カートで遊ぶには普通免許が必要となるわけだが、この場合、二段階右折やヘルメットの着用義務はない。しかも、公道カーは道路運送車両法においては原動機付自転車の扱いとなるため、シートベルトの設置義務もなく、車検も行わなくていいため不安視する声があっても不思議ではないのだ。品川、大田、港区などを中心に都内で15年以上運転歴のある50代のタクシー運転手が話す。 「カートで遊んでいるのはほとんどが外国人なので、日本の交通ルールも知らないし、狭い日本の道路にも慣れてないのではないか。私はマリカーという会社の近くも回っているのでよく見かけるんだけど、車庫の近くの交番前にズラーッと車両を停めて、そこで外国人観光客相手に乗り方の講習をやってから乗せていたけど、なかには、信号待ちのときにスマートフォンで写真撮っている外国人もいました」  もちろん、法律上の問題はなく、外国人観光客を呼び込む一助となっている点は評価したいが、今回、任天堂が提起した著作権侵害の問題以外にも、クリアしなければいけない課題があるのかもしれない。<取材・文/山崎 元(本誌)>
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