ラーメンの前に野菜ジュースを飲むと太らない――簡単に実践できる「食べ順ダイエット」ベスト3
12月になり、今年もそろそろ忘年会シーズン。つい気が緩んで食べすぎ飲みすぎを繰り返していると、いつの間にか、体重が増加し、メタボ予備軍になりかねない。
そこで、オススメしたいのが、食事の内容や分量はそのままに、組み合わせや順番を変えるだけでダイエット効果があるという「食べ順ダイエット」。今回、『夜中にラーメンを食べても太らない技術』などの著書があり、これまで5000人以上の食事を指導してきた管理栄養士の伊達友美氏に、簡単にマネできる「食べ順ダイエット」ベスト3を聞いた。
老若男女を問わず愛され、もはや日本の国民食といっても過言ではない「ラーメン」。しかし、炭水化物と油がたっぷり含まれていて、ダイエットの天敵であることは火を見るより明らか。
「そんな人にオススメなのが、ラーメンを食べる前に野菜ジュースを飲むこと。そもそも人間が太ってしまうのは、食事で血糖値が急激に高くなった結果、摂り込みきれず残った糖が脂肪として体内に吸収されてしまうから。
そんなとき、食前に野菜ジュースを飲むことで、食事の糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑えてくれるのです。さらに、野菜ジュースに含まれているビタミンやミネラルなどの栄養素がラーメンのような油たっぷりメニューの消化を助けてくれます」
また、忙しい朝や残業時に、ついコンビニで買い食いしてしまうのが「菓子パン」。値段が安く、種類も豊富で便利だが、伊達氏いわく、「菓子パンはメタボ直結の代表選手」とか。
「パンの原料の一つであるショートニングにはコレステロールのバランスを崩し、血管の炎症性を高める『トランス脂肪酸』という成分が多く含まれるため、脂肪が蓄積しやすくなるんです。また、パン作りに必須の『イースト菌』も、体内の代謝に必要なビタミンBを食べてしまうと言われているため、摂りすぎてしまうと太りやすくなります。
さらに、乳脂肪分たっぷりの缶コーヒーや牛乳系飲料を一緒に買って、それで菓子パンを流し込んだら、メタボリスクはますます高まります。そこで、オススメしたいのが、豆乳。豆乳にはオメガ3脂肪酸という良質な油が含まれているため、トランス脂肪酸など悪い油を抑制する効果が期待できるのです」
さらに、たまにどうしても食べたくなるのが、宅配ピザ。たっぷりのチーズや具材のソーセージベーコンなどには塩分と脂肪分が大量に含まれていて、イメージとしては、デブ直結の食べ物の代表格。食べたくなったら、何と組み合わせるのが良いのか。
「どうしても食べたくなったら、『良い油で悪い油を追い出す』作戦を実行しましょう。具体的にはイタリア人のように、エゴマ油やアマニ油をかけます。見るからに油ギッシュなピザに、さらに油をかけるなんて、と驚くと思いますが、悪い油は良質な油で落とすのが最も効率的な方法。
外食時ならエキストラヴァージンオリーブオイルでもよいでしょう。この時、絞り方が自然なものを選ぶようにしてください。ピザが体脂肪に変わるのを防いでくれます」
激しい運動やカロリー・糖質制限も不要な「食べ順ダイエット」。仕事や家事育児で忙しいという人にもうってつけのこのダイエット法。一度試してみてはどうだろうか。
【伊達友美氏】
’67年生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。日本メンズヘルス医学会会員。アンチエイジング等のクリニックで、これまでに5000人以上の食事を指導。自信の20kgのダイエット経験からストイックな食事制限ではなく、文字通り「食べてやせる」ダイエットとして多くの支持を得る。最新刊に『夜中にラーメンを食べても太らない技術』(扶桑社文庫)がある
<取材・文/井野祐真(本誌)>
ラーメン×野菜ジュース
菓子パン×豆乳
宅配ピザ×オリーブオイル
『夜中にラーメンを食べても太らない技術』 これまで5000人以上の食事を指導してきた著者が、やせる黄金ルールを公開。 |
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