長生きキャラ

 もう7年も8年も前の話だろうか、
たまたま友人の結婚式で出くわした
リリーフランキー氏に、

「ゴメスさんって、あと2年くらいで
死んじゃいそうな雰囲気があるよね」

と言われたことがある。

 まったくもって人を当惑させるだけの
意味不明な発言であったが、
その頃の私は、何処か

刹那的というか、生き急いだオーラ

を発していたのかもしれない。

 身近でたとえると、前回に登場した

15歳で大講談社の4局の編集部をフリーパスで闊歩しながら、
その後、新幹線をつくったり、
準構成員としていろんなモノを売りさばいたり、
議員秘書を務めたり、役者になったり、
エロCS画像にモザイクを入れる仕事に就いたり、
闇運送屋をはじめてみたり、
動物園の食堂の店員のバイトをしてみたり、
光回線のセールスマンをしてみたり、

あまりにいろんなところで不義理を尽くしすぎたのか、
渋谷センター街で私の前を歩いていたのが
いきなりフッと消えたかと思えば、
道のど真ん中で土下座をしていた……

という(順不同)、あのHクンみたいな人が
そんなオーラを発しているんだろうが、

出生と育ちが凡庸な私としては、
潜在的にそんなオーラを常に羨ましいと
思っているフシも、否定はできない。

 つまり、リリーさんの発言は、私にとって、

なかなかの褒め文句

だったわけであって、
その予言は現時点で見事に外れちゃっているのだが、

ここ数年はよく、いろんな人から

「ゴメスさんって、
小さな病気を繰り返して、
まわりにいっぱい
迷惑かけながら
100歳くらいまで
生きそうですよね」

なんて言われたりする。

 いわゆる

長生きキャラ

ってやつだ。

 最初こそ不本意のあまり
露骨に機嫌を損ねてもいたけれど、
最近は、

それもちょっとアリかな?

と、じわじわではあるが、気に入りはじめている。

 だって、

他人にかける迷惑こそが
その人の人生の軌跡なんだとすれば、

かけた迷惑が多ければ多いほど、
その人の人生は特異性を増し、

周囲の記憶に、より深く刻まれていくのだから。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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