山田Gの『気まぐれ記者~ぶらり!独り記者会見~』SKE48の巻

 名古屋の栄を拠点とするアイドルユニットで、週刊SPA!本誌でもおなじみであろうSKE48の「握手会」に行ってきた。

 7月31日。東京ビッグサイトの西ホールで、ミニライブの後に記者会見。そしてメインイベントである握手会へ、といった流れである。

 正午12時から始まった約1時間のミニライブは、SKE48のほぼフルメンバー(選抜メンバー:16人、白組紅組各11人の計38人)が、「ちゅ~り~」「あっかり~ん」「しゃ~わこ~」……といった、トメの子音(「り~」「り~ん」「こ~」の部分)の音程を一度下げてからまた粘っこく上げていく独特の声援に包まれ、まさに“ぴちぴち”という表現がぴったりの、若々しい踊りと歌を披露した。

 ちなみに、ライブとトークはほぼ半々といったところ。通常のコンサートやライブではあり得ないタイムスケジュールなので(たとえば、クラシックのコンサートで1時間も延々と語る指揮者、ミスチルのライブで近況報告に余念がない桜井氏、を想像してみてほしい)、少々面を喰らったが、ファン側からすれば、そのほうが彼女たちの“リアル”に触れることができて良いのかもしれない。いろんな類の“ライブ”があるものである。

 ミニライブ後はプレス関係者の撮影タイム。

 スチールとムービーのカメラマンがステージ上にあがり、観客をバックにするアングルでメンバーたちをカメラに収めるのが決まりとなっている。これは、イベントの盛り上がり具合を読者や視聴者に伝える手法で、(私は初耳だったのだが)「フォトセッション」と呼ばれる、わりとスタンダードな取材形式であるらしい。

 撮影タイムの後は、もはや武井咲のときでも(私にとって)おなじみとなった質疑応答だ。

 武井の場合と同様、イレギュラーな質問は受け付けない、一方向的なケースであったが、ここで注目すべきなのは、彼女たちの完璧な回答である。

──(これから始まる)握手会への意気込みは?

「思いっきり皆さんに楽しんでいただけたら……」
「一人でも多くの方をお話しできたら……」

 その他の質問でも、「たくさんの人と楽しめたら……」といった内容の枕詞を必ず忘れない徹底ぶりに、思わず感心せざるを得ないのだ。

 天然なキャラで、つい不用心な発言を……はご愛敬だとしても、“最後の一線”だけは死守をする。こういう姿勢は、アイドルが受けるべき、もっとも初歩の“教育”なのではないか。おバカタレントの失言をここまで野放しにしてしまった昨今のマスメディア界では、もはや時代錯誤にも映りかねない、そんな“かたくなさ”が、逆に私としては、新鮮であった。

 ミニライブには5千5百人ものファンを動員し、握手会だけに参加するファンも含めれば万の単位を越えるとも言う。そして、握手できるのはCDを購入したファンたち。いろいろ言われているAKB48的商法ではあるが、CDを購入してくれたファンの方々にひとり一人握手で応えるという地道な活動は、本来の“商いの基本”だと思うのだが、いかがだろう。

 だって、彼女たちは一回の握手会で、おおざっぱな計算でも、500人くらいものファンとは握手しているのだから。

 マジ、腱鞘炎にだって、なりかねない。

※SKE48の6thシングル『パレオはエメラルド』が発売初週に37.9万枚を売り上げ、前作に続き2作連続のオリコン首位を獲得したらしい。素直に「おめでとうございます」と言いたい。

ミニライブ1時間半前。大盛況だ!


握手会前の長蛇の列。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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