趣味論

 40代から始めた野球が、
そこそこのレベルにまで達している。

 これだけは自分のことを、少しは褒めてやってもいいのではないか。

 私の所属する草野球チームは、
甲子園経験者や大学野球でバリバリやっていた者だとかが
ごろごろ転がっている、
おそらく技術レベルの高い部類に入るチームだと思われるが、

もちろん、そんなヤツらには今さら逆立ちしたってかなうはずもないのだが、

そんななかで、

レギュラー当落ギリギリのラインで、
年間50試合近くに参加しながら、
規定打席に足しつつ、
貢献打率.333(8月25日現在)程度の数字を残し、
他のチームの助っ人に行くと、お荷物にならないくらいの活躍ができる

のは、

まあ、合格点をやって良いと私は考える。

 で、合格点に達したらどうなるのかっていうと、

私のなかで「趣味」として認められるわけである。

 あくまで個人的な基準ではあるが、

そこそこのレベル

つまり、
高校・大学とそこそこ懸命にやっていた人たちのなかに
混じって、お荷物にならない程度のレベル

じゃないと、「趣味」とは呼びたくないのだ。

 たとえば、私はゴルフのコースに2度ほど出たことがあるが、
これなんかは「趣味」ではなく、単に

やったことがある

だけ。

 そう考えれば、「趣味」なんて代物は、

10年に一つ見つけることができれば、むしろ幸運なのかもしれない。

 現実、現時点で私が過去の遺産に頼り切って「趣味」と呼べるのは、

テニス・ドラム、そして野球

くらい?

 はたして私は、50代になっても
新しい「趣味」を一つでも見つけることができるのだろうか?

 体力の衰えを考えると、新しいスポーツに手を出すのは厳しいだろう。

 とりあえず、今のところ目を付けているのは

料理

だったりする。

ゴメス特製のきのこ鍋。「鍋は料理じゃない!」という批判もあるが、隠し味に味噌だとか焼き肉のタレだとか、いろいろ細かい仕事が施されている。

2011.08.26 |  2件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

“趣味論” への2件のフィードバック

  1. まる より:

    「まあ!おいしそ!」
    ぐらいは思いましたが、いかんせん西対東対決!
    生粋の関東人との舌加減ってのが
    頭をかすめたりしたりの疑問・・・

    • ごめす より:

      色味こそ濃いですが、関西人&糖尿家系人の私としては、味は相当薄目です。(ゴ)

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