自己破産した派遣社員の「無計画すぎる借金生活」 クレジットカード8枚を焦げ付かせ…
’10年の改正貸金業法の施行で消費者金融業者が凋落した一方で、銀行カードローンが大幅に伸びている。コンビニやATMで気軽に借りられることもあり、うまく使えば強い味方になる一方で、年収を超すような借金を抱える人も……。ここでは、「年収オーバーどころか、自己破産までしてしまった人」のケースを紹介しよう。
【借金額 474万円】
薄給に耐える派遣社員。カード8枚を焦げ付かせた末に、自己破産
~ 小松隆明さん(仮名・45歳)/派遣社員/年収270万円 ~
派遣社員として10年来働く小松さんが自己破産をしたのは、昨年8月のことだ。そもそも彼の借金生活の始まりは、20年前に作った銀行カードローンにある。
「銀行で勧められて、軽い気持ちで始めました。当時は正社員だったので与信枠も大きく、200万円借りることができたんです。返済は順調でしたよ。さらに、もしものときの保険として、信用があるうちにクレジットカードをたくさん作っておくことにしたんです。だから’06年の時点で7枚のクレジットカードを持っていました」
その後、リストラで正社員職を失って派遣社員になった小松さん。彼にとって明らかに多すぎるクレジットカードは、保険というよりもむしろ、もろ刃の剣になった。
「給料が全然上がらないうえに、ときには無職になる期間もありました。ハローワークの職業訓練手当ても受けていたのですが、やはり頼みの綱はキャッシングで……。次第に麻痺して、借金が預金から引き落とす感覚になり、気づいたら300万円を超えていたんです」
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