小池都知事が大いに期待する「外環道」、反対住民のアンケートも署名も無視!?
外環道とは、国が’66年に計画した千葉県、埼玉県、東京都を環状に貫く自動車道だが、練馬区にある大泉インターチェンジから南へ16kmの東名高速道路までをつなぐ部分が、大気汚染や騒音を懸念する住民の反対運動を受け30年間も凍結されていた。だが’03年、当時の扇千景国土交通大臣が、「未着工部分は大深度でやる」と表明。今年、いよいよ地下トンネルを掘削する用意が整った。総工費は1兆6000億円。
大深度とは、地下40m以深の深い地下空間のことで、その使用には地主との交渉も補償も不要となる。しかし、ここで問題になるのが地下水脈の破壊だ。外環道のルートでは、都の貴重な水資源である「三宝寺池」「善福寺池」「井の頭池」をスレスレで通るため、その水源地が枯渇する可能性があることだ。また、ルート上にある三鷹市、武蔵野市、調布市は飲み水の6割以上を地下水に依存していて、その影響も懸念されている。
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さらに、排ガスを4か所の排気所から集中排出することによる局所的な大気汚染も懸念されている。
自分たちの意見が反映されないままでの事業推進に、池田さんには畑を譲る気はない。
「最大の問題は民主的手続きを踏んでいないことです。だって発進式には泣く泣く土地を売った住民も招待もされていないし、そのお知らせすらなかったんです」
この事業で「都民ファースト」がどう示されるのか、要注目だ。
― 小池都政を暴く! ―
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