居酒屋店員も愕然。フロアで吐いた挙句「トイレまで遠すぎる!」とキレた客
謝罪、土下座、返品・交換しろ……巷に溢れるクレームは玉石混交。それは、思いもよらない発想で投げかけられることも。さまざまな業種に寄せられる、客の数々の言い分は「許せる」範囲か否か? 受け手の目線で検証してみた!
<飲食業>
【居酒屋】フロアにリバースした酔っぱらいが「トイレまで遠すぎるんだよ!」
お酒も入り横柄になりがちな居酒屋の客。店員側からすればどんなクレームは「店側にも非がある」と納得できるものなのか、はたまたどんなクレームが「理不尽すぎて許せない」ものなのか?
「『料理がマズいから謝れ!』と恫喝された」(37歳・男)というのは、「実際にそのセリフを口にするかどうかは別にして、(本当に料理がマズかったのなら)言いたくなる人の気持ちはわからなくもない」と納得して受け止めるあたりはプロの料理人ならでは。
しかし、「ご案内の順番をお客さまが勘違いされて激怒。土下座までさせられた」(37歳・男)、「烏龍茶を客の足に少しこぼしてしまったとき、『出るとこ出るぞ』とすごい剣幕で言われた! それほどのことか?と」(28歳・男)と、酒の入った客の、店員のケアレスミスに対する間尺に合わない暴発は「許せない」となるようだ。
さらに、「酔っぱらい客がなんと、フロアに盛大にリバース。そのとき、その酔っぱらいが口にしたひと言が、『この店、トイレまで遠すぎるんだよ!』ですよ」(31歳・男)はもう、許せないというより、笑うしかない。
【カフェ】「店内禁煙で彼氏の機嫌が悪くなった!」と八つ当たりする女
「隣のテーブルにコートの裾をひっかけて、他人のコーヒーを倒したお客さまが宣ったのが『店内が狭すぎるのよ!』」。本人の不注意も否めないが、「確かに隣のテーブルとの距離が20cmくらいしかないのは、雰囲気より儲け主義のオーナーにも非があるけれど、その客の体形もかなりぽっちゃりで……」(31歳・女)と、微妙な納得ライン。
「『店内禁煙とか勘弁して。彼氏の機嫌が悪くなっちゃったじゃない!』という若い女、完全に八つ当たり!」(27歳・女)など、総じて都合の悪いことは全部妖怪、もとい店のせいにされると、さすがに店員側の許容範囲を超えるのだ。
― 店員が告白した[許せる/許せない]クレームの境界線【1】 ―
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