水に銭!?

 コーラバヤリースオレンジなんかを飲んでいる女子を見ると、思わず胸キュンしてしまう。

 私たち40代後半以上というのはズバリ、水にお金を払うのがもったいない世代である。

 現に私は、ミネラルウォーターを買うのに自腹を切ったことがない。水道水で充分と思っている。

 お茶にさえ、お金を払うのはまっぴらだ。家で水道水を使って、麦茶とかつくってりゃいいじゃないか。

 半透明であまり甘くないポカリスエットにお金を払うのもまだ、どこか心の片隅に躊躇が残る。

 カルピスウォーターにだって、払いたくなかった。
 でもアレは、これ以上のカルピスはない!というくらい完璧な濃度配分なので、まあアリだろう。

 すなわち、甘くて色が毒々しいものにだけお金を払いたくなる世代なのだ。

 だから、ファンタとかキリンメッツなんかを飲んでる子には、つい

ボクのこと、わかってくれるんじゃないか?

という期待を抱いてしまう。

 若ければ若いほど、違和感があって良い。

 毒々しいビビッドなジュースは、私たち世代の目にはやさしい。

 まるで、妖しい光りを放つ、わかりやすい宝石のようだ。

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カルピスソーダよりも先に発売されていた乳白色系炭酸飲料『愛のスコール』(「愛の」までが正式名称なのかは不明)。先日、友人の実家である焼き肉屋さんでいただきました。約30年ぶりに飲んだが、相変わらずの具体的すぎる甘さが最高! ちなみにコレ、宮崎県で作られてるって、知ってました?

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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