オナペット!

 日刊SPA!での、川島なお美の取材記事で、

もしかすると「オナペット」という言葉自体、
川島なお美の登場とともに爆発的な勢いで
世に広まったのではなかったか?
 

なんて書いてはみたが、

あとでウィキペディアで調べてみると

オナペット

なる和製英語は、1970年あたりからすでに使われていたそうであり、

おもに男性が、性的興奮を高めるために利用する
素材(当時だとクラビアやエロ本など?)に登場する人物のなかでも、

とくに複数回にわたって愛用する特定の人物(=オカズ)

のことであるらしい。

 まあ、70年代、つまり私の小中高校時代は、
陰語として使用するケースが大半で、
大学生になって、ようやく

「オナペット!」

朗らかに口に出せるようになった経緯をなぞると
少なくとも私の自分史の範囲では、

間違ったことを書いているわけもないな……

などとホッと胸をなで下ろしているわけだが、

それにしても、

オナペット……

すごい言葉である。

 なんせ、

「オナニー」と「ペット」

くっつけちゃってるんですからね。

 看護婦を「看護士」、スッチーを「なんとかアテンダント」
と呼ばねばならない昨今では、
とらえ方によっては立派な差別用語ではないか。

 だって、女性を家畜扱いしてるんだもの。

 でも、デビュー当時の川島なお美って、

ものすごくなんでも聞いてくれそうな

従順でイイ子キャラ

だったんですよ!

 まさに

愛くるしい
オナニー対象にまでなっちゃう
トイプー

みたいな存在。

 やはり、オナペットは、

川島なお美のために生まれて
川島なお美とともに死んでいった

と言って、過言ではないということだ。

 川島なお美はまだちゃんと生きてますけど……。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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