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47歳、勤続15年でも年収360万円。真面目に働いても年収が上がらない“稼げない病”とは?

 働き盛りの30~40代。しかし、賃金カーブも右肩上がりの時期なはずなのに伸び悩み、年収300万円に甘んじてしまう“稼げない病”に罹る人が増えているという。真面目に働いているにもかかわらず、なぜ低年収に陥ってしまうのか。ここであるケースを紹介しよう。

勤続15年でも基本給は横ばい。苦境に立たされた会社が残業の事前承認制を導入!

――岩崎智徳さん(仮名・47歳・年収360万円・独身)の場合

勤め先は従業員50人の零細企業。配られた残業事前申請書を提出したことは一度もなく、上司も「残業するな」という見えないプレッシャーをかけてくる

 “稼げない”最大の要因となっている会社の業績不振。岩崎智徳さんが勤務する金属加工会社も、東京五輪の影響で輸入原材料が高騰。業績不振から年収が一向に上がる気配を見せないという。 「勤続15年ですが、この10年給料はほとんど上がっていません。それどころか、5年前から会社が雇用助成金を申請するようになって残業の管理が厳しくなった。そのせいで当日昼までに事前申請して承認されなければ、残業代が払われないんです。昼までに残業するかどうかなんて判断できないし、誰もしていないので、上司に申請しづらいですね。これまであった月6万円の残業手当がなくなって、年収は360万円に下がってしまいました」  業績不振の会社では、無用な残業を減らすために残業の事前承認制度を導入するところが多い。零細企業に見られる人件費カット策の一つだが、法律違反ではない。
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今の会社は現状維持してくれるぶん、まだマシ…
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