「独身・無職・中年」の絶望。生活保護で命をつなぎ、家でネットを眺める日々…
現在も睡眠導入剤がないと眠れず、生活はおのずと不規則に。昼であれ夜であれ、その日起きた時間から松本さんの1日は始まる。
「起きている間は家でネットを眺めているだけです。外出して人と会うことはまずありません。ケースワーカーにはゴミのような扱いをされるので会うこと自体が苦痛になっています。医者からは『ケースワーカーが心的ストレスになっているから、引っ越したほうが良い』と勧められているんですが、そんな費用もないのが現状です」
生活保護の支給額は月約12万円。家賃などを除けば3万円程度しか残らない。そのため食事はすべて自炊。久々の外出となるスーパーへの買い物にも同行した。
「体調の良い日にスーパーに出かけて食材を買い込み、それを一日1~2回食べるという生活です。今日は受給日直前なんで、バナナとお惣菜しか買えませんが……」
数百円の買い物を済ませ自宅へ戻る松本さんに、今後の人生への想いについて聞いてみた。
「社会復帰できる日がくればいいですけど、自分でももうわからないです。頼れる親も知人もいないので、今は引越し資金を貯めて、良いケースワーカーがいる地域に引越しするのが唯一の望みですね」
〈取材・文/週刊SPA!編集部〉
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