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高層マンション住まいで必要な「災害リスク」への対処法

 “災害大国”と呼ばれる日本に住む以上、自然災害に対するリスクヘッジは是が非でも欠かせない。立地による災害リスクをクリアしていても、住環境によってはこんな問題が噴出することも。 「マンション住まいでは、エレベーターが止まったら悲惨です。ライフラインが復旧するまでは階段で水や食料を運ばなければならないですし、用を足すにも地上まで下りなければいけない。さらに高層階は揺れが続く時間が長くなるため、余震による精神的不安や体調不良を起こしやすい。つまり、建物が無事でもその後住めなくなる可能性が非常に高いんです」
“集住”をメリットとして生かすためにも、住民との関係を築いて助け合える間柄になっておきたい

“集住”をメリットとして生かすためにも、住民との関係を築いて助け合える間柄になっておきたい

 高層マンション住まいの脆弱性をこう指摘するのは、危機管理アドバイザーの国崎信江氏。さらに、こんな二次被害もマンションを襲う。 「高層階は地上より揺れが激しくなるため、家具が倒れてケガをする確率がかなり高い。家具を固定しても壁が抜けて倒れてしまうケースもあるので、生活スペースの家具は少なくするのが基本です」  そんなあらゆるリスクを抱えたマンション住まいをメリットに変えるために必要なのは、“集住”を活かすことだと国崎氏は語る。
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生死を左右する分岐点
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