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保育士の“給与の低さ”は深刻。現役保母ドル・市川みかが語る実態「ラクな仕事じゃない」

「日本死ね!!!」の匿名ブログをきっかけに国会でも議論されている待機児童問題。だが、無事に入園できたとしても、実は保育士不足を背景にド底辺化している保育園が増えている――

保育士はラクな仕事じゃない。現役保母ドルが語る仕事の実態

保育士の給与の低さは深刻。現役保母ドル・市川みかが語る保育園の実態

※写真はイメージです

 ド底辺化が著しい現在の保育園だが、その根本にあるのはやはり仕事に対する給与の低さだろう。  都内の保育園で働く谷村明日香さん(仮名・28歳)は、「正社員なのに初任給は手取り12万円。月収は毎年5000円ずつ上がりましたが14万5000円で据え置きです。キャバクラや風俗で働くコも多いけど、そこまでする勇気がないので土日に住宅展示場の派遣受付嬢をして6万円の副収入を得ています。副業禁止の就業規則はあるけど、守っていたら生活できないので無視しています」と苦しい実情を明かす。  ちなみに厚生労働省の『平成27年賃金構造基本統計調査』によると、保育士の平均年収は約323万円。これが保育士の労働に釣り合っていれば問題ないが、 「見合っていません! 求人情報を見ると、保育園の時給は都内でも950~1200円くらいが相場です。国家資格なのに飲食店のアルバイト並みの時給なんです」と訴えるのはグラビアアイドルでありながら現役保育士としても働く市川みか氏だ。 「世間では“保育士=ラクな仕事”という認識がまだ多い。でも、実際には子供の命を預かる仕事です。それに基本的に立ち仕事ですし、たとえ子供が昼寝中でも別の作業があるので長時間目を離すこともできません。実際、忙しくて休憩や食事を取れない日も結構あるんです」  そこまで身を粉にして働いても子供1人あたりに割ける時間は少なく、預かっている以上のことがなかなかできないという。 「専門学校や大学で保育士の資格を取得する人は多いのに保育園に就職する人が少ないのは賃金が低いからです。子供が好きで保育の仕事がやりたくても『生活できないから』といった理由であきらめてしまうんです。やっぱりお金の問題は無視できない要因です」
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保育士資格を持ちながら別の仕事に就く人が後を絶たず…
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