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39倍に価格高騰!「ジャパニーズウイスキー」が130万円で落札のワケ

バターや野菜の値段が上がったり、原油価格が下がったり。モノの値段は日々変動する。だが、安倍政権はインフレターゲット2%を目指していたはずなのに、デフレに戻るという予測も出ている。そんなご時世にニッチな需要から高騰しているものとは!? 直近5年のデータをもとに検証する。

「ジャパニーズウイスキー」に投機目的で海外マネーが流入。“一生飲めない”幻の酒に

 まず当たり前の話だが、モノの価格が高騰するのは需要に対して供給が追いつかないことが背景にある。そこに投機的なカネが入ってくると途端に価格がハネ上がる。  今、そんな投機の対象になっているのが意外にも国産ウイスキーだという。年代物が高額取引されるのは、珍しい話ではないが、秩父の小規模蒸留所で造られた商品がなんと定価3万3880円の39倍の130万円で取引されたのだ。 ●イチローズモルト ジョーカー モノクロ 3万3880円⇒130万円
……比較は定価とネット落札価格。埼玉県秩父市のベンチャーウイスキー社の蒸留所で造られるイチローズモルトは生産量が少ない
イチローズモルトジョーカーモノクロ

イチローズモルトジョーカーモノクロ羽生1985-2014

 酒類買い取りサイト「レッドバッカス」の小野寺真司氏が言う。 「昨今のハイボールブーム、朝ドラ『マッサン』効果で国内需要が高まり、国産ウイスキーの品薄状態が続いているところに投機目的の海外マネーが流れ込んだ結果、この1年で信じられないほど価格が高騰しました」 「レッドバッカス」でも高額商品に限れば、競り落とすのはほぼ外国人で、その8割は中国人だとか。 「日本人は3万円以上する商品にはまず手を出しません。その価格帯で十分においしいことを知っているからです。しかし投機目的で購入する外国人にとっては、希少性がすべて。日本国内でも珍しく高価なほど海外でさらに高く転売できるので、イチローズモルトのような流通量が少ないものは高値で取引されるんです」  落札された商品は転売をくり返しながらマーケットを循環するので、購入者の喉を潤すことはほとんどないという。何とも残念。 ― 局地的[高騰商品] ―
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