「ゴールデンウエーブは帰ってくるんですか?」爆笑誤字脱字メールに見る母の愛傑作選
スマホの普及率はここ1、2年で急激に伸び、20代では90%以上、40代で約74%、50代でも約55%が所有している(総務省「平成27年通信利用動向調査」)。そんなスマホの普及率と比例して当然トラブルも増加しており、国民生活センターに寄せられたスマホのデジタルコンテンツに関する相談件数は、ここ5年で16倍にも急増した(国民生活センター「スマートフォンに関連する相談」)。
「コカインランドリー行ってきます」
「ダメ!」と止めたくなるが、「コインランドリー」の間違い。
「あと5分くらいどつくよ」
「駅まで車で迎えにきて」というお願いへの返事。コワイです。
「だいひょうぶ、でも少し玉痛い」「ぎめん、町が増した」
これが解読できるのも親子ならでは? 正解は「大丈夫、でも少し頭痛い」「ごめん、間違えました」(クイズじゃないけど)。
これらは、母から子どもへ充てた誤字脱字メールの一部。母から届いた面白いメールだけを集めた『おかんメール』なる本も発売されており、すでに7巻目を迎える。「母からのメールだけ見ても、世相が現れている」とは『おかんメール』の担当編集者だ。
⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1327224
「最初に本を出した3年前は、50代から60代かな?とおぼしきお母さん世代の面白メールが多く、圧倒的にガラケーでした。内容も、タイプミスや誤字脱字、途中からカタカナになっていたり、小さい『つ』『や』『よ』などが打てないなど、機能に不慣れな感じがありました。『今日はあなたの好きな豚がしょうが焼くので早く帰ってきなさい。帰り道には気をつ33628073』など、数字になってしまって戻し方がわからないとか(笑)」
それがいつの間にかスマホになり、メールだけではなくなったという。
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「こうした面白いメールは投稿サイトへの投稿のほか、ツイッターやインスタグラムで探しているのですが、どんどんスマホメールへ移行しているだけでなく、LINEでのやりとりも増えています。お子さんが学生とおぼしき若い世代のお母さんが、ガラケーからスマホへの乗り換えでのタッチミスという文面もよく目にします。加えて、お母さんもちゃんとスマホを使いこなしたうえでの、面白いやりとりも増えました。最近では、『おかんのおかんからのメール』つまり、おばあちゃんからの面白メールも、コーナーを作れるほど増えています」
書いた文章を見直さない、思い込みでの省略が多い、間違えても気にしないなど「お母さん」特有の習性が、こうした面白いメールを生み出しているのかもしれない。しかし、根底にあるのは、ありがた迷惑を若干含んだ溢れんばかりの愛情。家族の中で「またお母さん間違えてるよ」とひと笑いし、ネット上で見る人にも笑いをお裾分けしているかのようだ。
「ゴールデンウエーブは帰ってくるんですか?」
こんなメールをもらったら、ちょっと顔を見に帰ろうかなと思わなくもない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
一方で、スマホ初心者世代が慣れないスマホを駆使し、頑張って家族や友人とコミュニケーションをとることで、吹き出してしまうような爆笑誤字脱字も生み出されている。
例えば……
「いま小学校、占拠しているからあんたも来なさい!」
「選挙の投票に小学校に来なさい」という意味だが、まるでテロリスト……。
『おかんメールFinal』 苦手な携帯で一生懸命(意味不明な)メールを送ってくれるのも、子どもたちが心配だから。コミュニケーションをとりたいから。ニガニガしくも温かい母の愛と破壊力は無尽蔵です。全国のおかんと子どもたちに、愛と笑いと幸あれ! |
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