年収700万円でも“ちょっと贅沢”しただけで破産する…住宅ローンや教育費で貯金もできない不安な現実
収入が増えなければ貯蓄もできない。長男が大学を卒業するまで続くとなると不安は広がる一方だ。
「他の家庭がどうして貯蓄できるのかが不思議なので、半年前から自分で家計簿をつけ始めました。72歳まで毎月払い続ける住宅ローンが13万円。生命保険代が夫婦で6万円、光熱費が3万円、携帯が家族で3万円、車の税金やガソリン代が……と計算すると、たいした贅沢していないのに、キレイに収支はプラマイゼロ。『あ、これ以上支出したら破産するんだな』と悟った瞬間、目の前が真っ暗になりましたよ」
酒もギャンブルもやらず、外食もしない。たまの贅沢といえば、お盆休みに家族で、北海道にある高村さんの実家に帰省するくらい。人並み以上の年収でも人並み以上の暮らしを望むこと自体にムリがあるのかと思うとやりきれない。
<高村さん世帯の家計簿>
月収(手取り) 32万円
妻の月収(手取り) 9万円
――――――――――――――――
住居費 13万円
水道光熱費 2万5000円
通信費 3万5000円
食費 5万円
生命保険 6万円
小遣い 2万円
妻の小遣い 1万円
教育費の貯金 8万円
― 年収400万円リッチと年収700万円プアの分岐点 ―
1
2
この特集の前回記事
ハッシュタグ