“富裕層の足”ディスカバリー vs “平民の足”フリード。7人乗りファミリーカー対決
まずホンダ・フリードについて。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1361556
「このクルマ、ちっちゃいですよね? なのにこんなに中が広いって、スゴイです!」(松井)
松井さんがお乗りの欧州車では、絶対実現不可能な極限の貧乏性が炸裂してますから!
「これなら車中泊の旅とかもできそうですね。私も昔、車中泊でずいぶん温泉巡りをしました!」
確かに車中泊はフリードのウリ。ディスカバリーでもやれないことはなさそうですが、シートを倒して平らにすると床が傾いちゃうし、グランピングのほうが似合いそうです。
「でもフリードって、見ても乗っても、気分がアガらないですね」
それはまあ……。
「高原にドライブに来るなら、ポルシェのほうがいいんじゃないでしょうか。この辺でよく見るんですよ、オープンのポルシェ」
確かに! フリードよりポルシェのほうが、気分がアガります! ただ、ポルシェは室内が狭いし、雪が積もるとツライ。で、こちらのディスカバリーはいかがですか?
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1361559
「これもポルシェと同じくらいステキだと思います。ただ、幅がものすごく広くないですか?」
ちょうど2mです。
「我が家の前の砂利道だと、このクルマはちょっとつらそう。雪が積もると、道幅が狭くなっちゃうし」
タテも5mありますからね~。ちなみに居住性に関しては、このデカさでようやくフリードとほぼ同等。それでもSUVとしては非常に広いほうです。富裕層がフリードに乗るわけにはいきませんから、そういう意味で貴重な存在なんですよ。
「私も以前BMWのX3に乗ってましたけど、意外と広くなかったです。あと燃費がすごく悪くて困りました。これはどうですか?」
大丈夫。このクルマはディーゼルなので、燃料代はフリードとも大差ありません!
「それはいいですね! パワフルだし、ディーゼルとは思えないくらい静かだし」
最後に松井さん、ディスカバリーでものすごい急登坂と急坂下りを体験して、すっかりこのクルマのファンになりました。
「すごいです! 崖から落ちても這い上がれそう! これはフリードにはできないでしょう~」
まあフツーは、こんな性能いらないですけどね……。高いし。
【結論】
やっぱり国産ミニバンの居住性はすごい! 全長4.2m全幅1.7mで、巨大なディスカバリー以上の広さを確保! 車中泊もOK!でもクルマで気分をアゲたいなら、800万円出してディスカバリーを買いましょう!




―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中 1
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