更新日:2022年08月23日 15:35
ニュース

原発事故から6年、いまも20km圏内に取り残された動物たちを世話する人々

人間以外の動物はみんな被害者

「牛は犬猫と違ってよく食うから、餌をやるのが大変だ」と語る松村さん

 原発から12kmの富岡町内で暮らし、犬や猫、牛や馬を保護している松村直登さんは、震災直後に街をさまよっていた動物たちを路上で捕まえて保護してきた。一時は近くのダチョウ園から逃げ出したダチョウも飼っていた。 「警戒区域に残った家畜は殺処分するって国が言うから、我慢できなかったんだな。俺が助けてやっからなと。ペットも餌やらねえと自分じゃ生きていけねえっぺ。人間以外の動物みんな被害者よ。人間が作るものに完璧なものはねえ。原子力が“夢のエネルギー”なんて嘘だったんだ」(松村さん) 取材・文/北村土龍 写真/太田康介
1
2
おすすめ記事
【関連キーワードから記事を探す】