都心に暮らすホームレスの過酷すぎる現実――「若者に服を燃やされそうになった」「ホームレスにも縦社会はある」
先日、東京・多摩川の河川敷でリア充生活を送るホームレスたちの姿を報じたところ、大きな反響があった。だが、今でこそリア充生活を謳歌する多摩川ホームレスたちだが、もちろん彼らは少数派。都心で暮らす大多数のホームレスが日夜厳しい生活を送っているのが現実だ。今回はそんな都心に暮らすホームレスたちの過酷な現状を報告したい。
渋谷・宮下公園はかつて多くのホームレスが生活していた。’10年9月に行政代執行が行われ、彼らの多くは今、その周辺の施設で生活している。
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当時、現地で段ボールハウス生活をしていた村上祐樹さん(仮名・55歳)は「公園が施錠されて、あのときの役人は俺らをゴミのよう捨てた」と語る。今日まで公園から強制的に追い出されている村上さんだが、すぐさま新たな危機に直面したという。
「公園にはもう住めないから脇にある歩道で寝るんだけど、人目につくようになって若いヤツらに襲われる仲間が増えたんだ。理由もなく殴られたり蹴られたり、俺も服に火をつけられそうになったよ」
一方、大阪なんばの木島孝仁さん(仮名・51歳)は昨年まで「ネットカフェ難民」だったが、現在では路上生活を強いられている。
「不況のせいか、’16年に入って日雇いの仕事が目に見えて減りました。前は週5、6日、現場に入れたのが、最近は週2日あればいいくらい。知り合いの手配師(日雇い仕事を斡旋する人物)に聞いたら『今は若いホームレスも増えているから、彼らにほとんどの仕事が回っている』ってさ」
「若者に服を燃やされそうになった」
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