仕事

待遇面がホワイトでも“将来不安型ブラック企業”に陥った東芝の社員たち

 大企業だけあって激務であることは間違いがないが、半導体のような忙しい部署は残業100時間でもつけられるし、フレックス制や自宅勤務など多様な働き方が用意されている。給料も課長級で3万円減った程度。とはいえ、いくら制度や給料がホワイトでも「将来不安型ブラック」なのが東芝の実態だという。 「東芝という会社を信頼して発注をいただいているのに信頼を裏切り、お客さんに心配をかけて忸怩たる思いはあります。賞与は業績に連動して半分になり、会社がどうなるのかという将来不安による精神的ブラックもキツいですね。何よりも、役員が代わらないと会社は変わらず、精神的ブラックはこれからも続くのでは……」  ちなみに、東芝子会社に勤める桜井芳隆さん(仮名・40代)はこう明かす。 「不適切会計以降、コンプライアンス会議が増えました。ところが、親会社からのノルマの押し付けは変わらず、『売り上げノルマは強要されていない』『私は売上金額の水増しをしたことはない』という宣言書にサインを強要されるようになった。いったい何のためのコンプライアンス会議なのか……」  東芝のブラック気質は子会社に脈々と受け継がれているようだ。  2月28日発売の『週刊SPA!3/7号』では、「ブラック企業よりも酷い[ゼブラ企業]の闇」という特集を掲載。「働き方改革」のしわ寄せで増加しているゼブラ企業の実態に迫っている。<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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週刊SPA!3/7号(2/28発売)

表紙の人/ 橋本環奈

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