買ってはいけない「激安食品」…ソーセージ、豆腐、ワインに注意
メーカーの努力でコストカットを実現したものから、コンビニやスーパーの低価格プライべート商品まで。最近ではコスパのいい食品が増えていて嬉しい限り。しかし、中には「安かろう悪かろう」な食品も少なくない。
それが「安さを追求して過剰な加工を施している食品」である。
果たして、同じ低価格でも「ダメな安マズ食品」はどこで見抜くのだろうか?
『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』の著者・河岸宏和氏に聞いた。
「まず注意したいのはハム、ソーセージなどの加工肉。安いハムは、肉の重量と同じだけの植物性タンパク、大豆タンパク、卵タンパク、水などを肉の中に打ち込んでカサ増しし、色が薄くなった分、着色料で色を付けています」
続いては日本人の食卓に欠かせない豆腐。
「にがりで豆腐を作る場合は、1俵(60kg)の大豆から400丁程度しか豆腐を作ることができませんが、GDL(凝固剤)を使用した3丁100円くらいの豆腐は、1俵の大豆から700丁以上の豆腐を作ることができます。ただし、味は薄くまずくなってしまうのです。値段に惑わされず、成分表示ににがりの表記があるものを買うのがよいでしょう」
最後は、家呑みでの人気も高まっているワイン。
「最近は国内のワイナリーも人気ですが、国産ワインと日本ワインは、似て非なるものです。国産ブドウ100%を使用して国内で製造されたワインを『日本ワイン』と呼び、海外から輸入したブドウや濃縮果汁を使用して国内で製造されたワインを『国産ワイン』と呼んでいます」
消費者目線のワイン雑誌『リアルワインガイド』編集長の徳丸真人氏も指摘する。
「『国産ワイン』のなかには、南米などで化学肥料や農薬まみれで育てられたブドウの濃縮果汁を輸入し、水で薄めてから発酵させてワインに仕上げて販売しているものもあるのです。フルボトルで500円以下の『国産ワイン』には、こういった粗悪ワインが結構多いので要注意です」
<粗悪食品3つのポイント>
1 激安の加工肉はタンパク質の水増し&着色を施している
2 にがりではなく凝固剤を使った豆腐は激安だが味が薄い
3 海外の濃縮ブドウ果汁を水で薄めた国産ワインに注意
【河岸宏和氏】
食品安全教育研究所代表。食品安全教育研究所代表。数々の食品現場で品質管理を担当。著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』(辰巳出版)など多数
〈取材・文/週刊SPA!編集部 ※写真はイメージです〉
安かろう悪かろう!? 過剰な加工で低価格を実現する食品とは?
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