転職して年収が下がった30代男の現実「ランチは“全部のせラーメン”から“100円の菓子パンとカップ麺”に」
有効求人倍率がバブル期を超えたと話題だ。こんな景気のいいニュースを聞いて「今が転職のチャンスかも!」と思った人は少なくないだろう。しかし、厚労省の統計によると転職者の約3分の1は年収が下がっている。つまり、決して手放しで喜べる状況ではないのだ。では、希望に溢れた転職者を“転職貧乏”に追い込む要因は一体何なのか。あるケースを紹介しよう。
佐藤雅哉さん(仮名・33歳・未婚)
【転職した結果】年収600万円→年収350万円
明治大学を卒業し、誰もが知っている家電メーカーに新卒で入社。順風満帆な人生を歩んできた佐藤さんだが、年収が半分近くまで落ち込む異業種への転職を33歳で断行した。
「給料も悪くなく、最後の部署は仕事もラクでしたが、40代、50代の先輩は常にどんよりした顔で仕事をしていました。そんなときに、広告のプランナーの友人が、好きなことを仕事にしながら1000万近くの年収を稼いでいると聞いて。尖ったことを提案できる仕事の内容も面白そうで、そこから転職を検討しはじめたんです」
在職中からコピーライター養成講座に通い、転職エージェントも活用。転職の準備は1年ほどの時間をかけて周到に行った。
「ただ、30代・未経験での広告業界への転職となると、話を聞いてくれる企業は少なくて。覚悟はできていましたが、年齢を言って顔をしかめられたこともありました。20社ほどにエントリーをして、プランナーの職種で内定をもらえた企業は一つだけだったんです」
夢を追って何不自由ない大手企業にサラバ
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