更新日:2024年05月18日 09:12
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夏の水難事故防止に有効!? 服を着たまま泳げる「日本古式泳法」がサバイバルに最適だった

日本古式泳法の基本動作とは?

 日本古式泳法の動作は多岐にわたるが、なかでも基本の一部をレクチャーしてもらった。 <沈身>  練習前には、ゆっくりと水の冷たさに体をなじませた後、水中で息を吐いて体を水底に沈める「沈身」を繰り返すと、水への恐怖心が和らげられる。 <扇足(あおりあし)> ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1380650  日本古式泳法特有のキックである「扇足」は、1.曲げる 2.開く 3.掻く の3つの動作の繰り返しである。 「まずは、この動作をベッドなどの上で練習し、何も考えなくても自然に足が動くようにしてください。その後で、水上でビート板を使った練習に移行すると、無理なく十分な推力を発生させられます。また、水上で全身の力を抜き、リラックスして水に体を預けるとのびやかに泳げるのは、西洋近代泳法と同じです」 ①曲げる  膝をくの字に曲げて両脚を縮める。 ②開く  膝を曲げたまま両脚を前後に大きく開く。 ③掻く  膝を伸ばしつつ、先足の裏と受足の甲をはたき合わせるようにして両脚を閉じる。 <横泳ぎ>  扇足を覚えたら、代表的な日本古式泳法の一つである横泳ぎに挑戦しよう。 ①基本姿勢  体を横に倒し、両脚を揃えて伸ばす。下側の腕(先手)を進行方向の約10cm下に向け、上側の腕(受手)は腰に添わせる。 ②曲げる  膝を揃えたまま、両脚を「くの字」に曲げて縮める。同時に、合掌するように両手を胸の前で合わせる。 ③開く  両脚を前後に大きく開く。 ④掻く  腕を伸ばしながら受足の甲と先足の裏をはたき合わせるようにして、両脚を閉じる。同時に先手は前方へ向かって伸ばす。受手は肘を直角に保ちつつ後方へ向けて掻く。 ⑤伸びる  基本姿勢に戻り、全身が伸びた状態でスーッと進む。スピードよりも呼吸や視界の確保を優先したい場合は、上半身を少し起こすと良い
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疲労感なく長時間浮いていられる万能泳法「立ち泳ぎ」
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