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松坂・鳥谷・斎藤佑樹の引退を横目に“まだまだ衰えない”現役アラフォー選手たち

現役バリバリのヒットメーカー・青木宣親

 今回紹介する中で、今季もほぼフルシーズンでレギュラーとして活躍したのが、39歳の東京ヤクルトスワローズ・青木宣親だ。’04年、ヤクルトにドラフト4巡目で指名されると、2年目に202安打を放ち、打率.344で首位打者を獲得。’09年にも209安打を達成するなど、稀代のヒットメーカーとして君臨。メジャーからヤクルトに復帰しても天才的なバットコントロールは健在。  今季もレギュラーとして打率258、9本塁打をマーク。確実性こそやや衰えてきたものの、“ここぞ”という場面で打つチームリーダーとして優勝に貢献する活躍を見せた。  そんな青木についてキビタ氏は太鼓判を押す。 「501打席も立てる39歳の選手というのはなかなかいません。高津監督が適度に休養日を設けたのも良かったのでしょう」とし、来季以降についても「投球に対して踏み込んで打ちにいくスタイルのため、死球を食らって大きな故障してしまう危険が常にあるのが心配ですが、それさえなければまだまだ引退はないでしょう」  このままの成績を維持し続ければ、NPB通算2000本安打はもちろん、日米通算3000本安打の可能性も大きく秘めており、世紀の大打者になることも夢ではなさそうだ。

まだまだいるアラフォー選手たち

 ここまで紹介してきた選手以外にも各球団にアラフォープレイヤーは在籍。彼らには満身創痍になりながらもベテランの経験と意地でもうひと花咲かせて、我々のような中年男性に夢を与えてくれる活躍をみせてくれることを期待したい! 【キビタキビオ氏】 “炎のストップウオッチャー”の愛称で知られる野球ライター。『野球太郎』(廣済堂出版)、『がっつり!プロ野球』(日本文芸社)ほかで執筆するほか、『球辞苑』(NHK-BS1)に出演中。 文/瀬戸大希
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