都内の“バリアフリーじゃない駅”を実地調査。ベビーカーを運ぶのにも一苦労…
2020年東京オリンピックに向け、東京各地で再開発が進んでいるのはこれまで多数のメディアで既報されているとおりだ。しかし、鉄道関連の再開発などハデな話題で盛り上がっているのは東京の中でもほんの一部の区画。当然といえば当然だが、東京でもそのような再開発とはほとんど縁のない街のほうが大半ではないだろうか。
日本の文化や技術の粋を集めた再開発が着々と進む一方で、東京にはまだまだ高齢者や障害者、子連れ家族といった利用者にとって優しいと言い切れない、古い公共施設が未だ数多く存在するようだ。本記事ではそんな“バリアフルな施設”の中でも、特に多くの人が利用する機会のあるJR駅についてまとめてみた。
日本でバリアフリーの取り組みが始まったのは1970年代はじめのこと。すでに半世紀近い月日が経つことになるが、バリアフリー・ユニバーサルデザインという点で、諸外国と比べてみるとまだまだ遅れているところがたくさんあるのだ。
千代田区という都心に位置するJRの御茶ノ水駅。東京メトロの丸ノ内線が乗り入れる接続駅で、千代田線新御茶ノ水駅が付近にあり、路線自体の利便性は高いものの、このご時世に駅にエレベーターもエスカレーターもないこの駅は、車椅子やベビーカーを利用する人にとって優しくない駅の筆頭株に挙げられる。
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車椅子用階段昇降機が盛んに活用されているが、階段は大人が4人並んで歩ける程度の幅で微妙に狭苦しい。ホームやトイレにも本当に必要なのかよくわからない謎の段差があるうえ、ホームドアももちろん設置もされていない。周辺には病院や学校が多く、乗降者数10万人とそれなりに多いという点がまた輪をかけて優しくない感じがしてしまう。
バリアだらけの「優しくない駅」はどこか
御茶ノ水(中央線):エレベーターもエスカレータもない千代田区最弱のバリア駅
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