更新日:2022年08月28日 09:48
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「仕事以外に家事、育児も全力なんてムリだ」共働きアラフォー世代の嘆き

 「家事・育児の何が忙しさを助長する?」というアンケートにも「家族サービス」(95人)、「子供の遊び相手」(87人)が負担だとあるように、“イクメン疲れ”のストレスは、やがて家庭不和に向かってしまう。だが、それでは問題の本質から外れてしまうと田中氏は語る。 「現実を伴わないイクメンブームと上の世代からの仕事のプレッシャーの板挟みに苦しむアラフォー世代は、いわばワーク・ライフ・バランスの“実験台”。どんなに忙しくても、誰も手助けしてくれません。ひんしゅく覚悟でイクメンブームに乗っかり、育休を申請したところで、既存の価値観からの風当たりを真っ向から食らうだけですしね……」  現実と風潮の乖離が進むなか、社会のモルモットとして雑に扱われる世代には、窮鼠猫を噛むことすら許されないのだ。 <家事・育児は負担?> ・どちらかといえば負担 149人 ・おおいに負担 96人 ・負担ではない 55人 <家事・育児の何が忙しさを助長する?(複数回答)> ・家族サービス 135人 ・自由なひとりの時間がない 112人 ・休日に子供の遊び相手をする 97人 ・掃除、洗濯、食器洗いなどの一般家事 60人 ・仕事の忙しさを理解されない 55人 ・子供の寝かしつけなどで寝られない 36人 ・保育園、幼稚園などの送迎 26人 ・料理全般 25人 ・家事・育児をしても妻から理解を得られない 25人 ・妻との不仲で家にいても安らげない 19人 【田中俊之氏】 社会学者。武蔵大学社会学部助教。専門は男性学。著書に『男がつらいよ』(中経出版)、『男が働かない、いいじゃないか!』(講談社)など 取材・文/SPA!「忙しさの正体」特捜班 アンケート協力/エコンテ ― 死ぬほど忙しいの正体 ―
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