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BABYMETALの源流には「国会のハマーン・カーン、三原じゅん子議員」がいた!

嬢メタルの元祖、カルメン・マキ

 嬢メタルの元祖は誰か? デビューから30周年を迎え、いまだ精力的に活動を続ける浜田麻里か? いや浜田よりもちょっとだけデビューが早かった本城未沙子か?  答えはそのどちらでもない。カルメン・マキである。彼女は、寺山修司主宰の劇団「天井桟敷」での初舞台をきっかけにスカウトの目に止まり、寺山修司が歌詞を書いた「時には母のない子のように」で歌手デビュー。後にロック歌手に転向し、いくつかのバンドを経たのち結成された「カルメン・マキ&5X」での活動が、嬢メタルの起点となる。1982年2月発表の1stアルバム『HUMAN TARGET』が、日本における女性ヴォーカル・ヘヴィメタルの最初のアルバムとなる。

嬢メタルの元祖、カルメン・マキ&5X『HUMAN TARGET』

 洋楽ヘヴィメタルのカヴァー曲という形でなら、カルメン・マキ&5Xよりも先にヘヴィメタルのレコードをリリースした例はあった。1979年にリリースされた五十嵐夕紀のシングル「バイバイ・ボーイ」だ。オリジナルは、米国ヘヴィメタル・バンドRIOTの1stアルバム『Rock City』収録の「WARRIOR」(邦題「幻の叫び」)である。

米国ヘヴィメタル・バンドRIOTの「WARRIOR」のカバー、五十嵐夕紀のシングル「バイバイ・ボーイ」。(著者撮影)

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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  だが、実はジャパニーズメタルは、長らく洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 本書は、メディアでは語られてこなかった暗黒の時代を振り返る、初のジャパメタ文化論である。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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